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桜が咲いた頃
洒落た服を見に纏い 慣れない東京の夜風に吹かれながら
あの日僕を見てた君の視線を 今でもそっと思い出すよ
終電車を手放して 始発まで馬鹿話で
寝静まったあの日に 僕らの影がいつまでも
桜が時と共に緑に変わる時
殺風景だった僕らの思い出も色をつけて
君の笑顔や仕草ひとつひとつが
彩やかに僕の中に 刻まれていくよ
午前中の公園で一緒に ブランコに揺られている時も
同じように君は彼氏(かれ)の事で
心を揺さぶっていたんだね
同じタバコに火をつけて 同じ気持ちになろうとして
同じ空を見上げながら 僕に何が出来てたかな
週末の路上で君と戯れ合って
引き伸ばすかのように夜は長くなるけど
さよならを告げる始発(でんしゃ)が少し急ぎ足で
今週も僕らを迎えに来るよ
過ぎ去りかけてる春の街を背に
君の名を何度も呼んでみると
自然と安らいだ気持ちになるんだよ
そんなこんなが僕らの青春の足跡
桜が散った頃 僕の前に君は現れた
とめどなく運命(じかん)は流れ始めて行く
偶然が織りなす幾つもの奇跡を
今 僕らの総てに
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